9月の後半になって最近はようやく涼しくなってきたなあと思っていたのですが、結局また暑さが戻ってきてクーラーなしでは過ごせないという状態になっています。
もう暦的には秋なのに、何で暑さが戻ってくるんだという話。
寒いのも嫌なのですが、そろそろ過ごしやすい気温になってくれても良いんじゃないかと思います。
というわけで先週少しSVのDLCについて書いたのですが、まだ残暑が厳しいうちにもう少し詳しい感想を書いておこうかと思います。
この先はネタバレになりますので、プレイされていない方はご注意ください。
因みに前編のストーリー攻略中はイベントが発生するので朝・昼・夕方・夜と探索中の時間帯が決まっているのですが、ストーリー後は普通に時間が進行するようになります。
夜のバス停の雰囲気が良すぎて思わず写真を撮ってしまいました。
今回林間学校のメンバーとして選ばれた主人公ですが、引率としてブライア先生というブルーベリー学園の先生が来ています。
この先生は本編に出てきた「スカーレットブック」「バイオレットブック」の著者であるヘザーの子孫だそうです。
この台詞を見て、一瞬ムスカの声で脳内再生してしまってすみませんでした(笑)
そして飛行機やバスを乗り継いで来たのがキタカミの里。
PV通り、地元民のゼイユ・スグリの姉弟と出会うことになります。
そしてスイリョクタウンには「レジェンズアルセウス」のセキの子孫であるサザレが写真を撮りに来ています。
このサザレは、クリア後のイベント担当です。
スグリは何故か最初から主人公のことを気に入っていたみたいで、昔話の書かれた看板を探すオリエンテーションでペアとして行動することになります。
私も高校生のときに修学旅行に行った先で地元の同学年の子たちに町を案内してもらったことがありますが、そのときのことを懐かしく思い出したりしました。
そして相変わらずサンドウィッチという言葉が出てくると出てくる腹ペココライドン。
本編に引き続き、頼れる相棒です。
この前編ではコライドンについて触れるのはこのイベントだけなのですが、変わったポケモンを持っている主人公を見て、「主人公は特別なんだ」と思うようになります。
そんな特別な主人公とどんどん仲良くなるスグリですが、その後の夏祭りからストーリーが大きく動き出し始めます。
夏祭りはスグリとゼイユと三人で行くことになるのですが、途中主人公が一人になったタイミングで謎のポケモンが仮面を付けて祭りを楽しんでいるところに遭遇。
これがオーガポンなのですが、最初からフワフワと可愛い動きをしていたので、「思てたんと違う」感が否めませんでした(笑)
このとき主人公がどういう気持ちでオーガポンに近寄っていったのかはわかりませんが、初めて見るポケモンにニコニコ近付いて行くって結構コミュ力ありますよね。
でもオーガポンは後から追いついてきたゼイユを見て逃げ出してしまい、その途中で仮面を落としてしまいます。
最近流行りの「推しの子」みたいな星型の目をしたオーガポン。
動きから可愛いタイプだとは思っていましたが、まさかこんなを顔しているとは思っていませんでした(笑)
結局オーガポンは仮面を落としたまま逃げてしまい、翌朝この仮面についてゼイユのおじいさんに聞いてみたところ、この村に伝わっている言い伝えが間違っているということを知ります。
元々「ともっこさま」という犬・サル・キジの三匹をモデルにしたポケモンが鬼を追い払ったという桃太郎のような話が伝わっていたのですが、実際の悪役は逆とのこと。
オーガポンがトレーナーと共にこのキタカミの里に来たとき、自分たちと全く違う姿を見た人間たちが恐れてオーガポンとトレーナーを鬼が山に追いやってしまいました。
このトレーナーはパルデアの人だったらしくテラスタルの宝石をこの地に持ち込んでいたのですが、ゼイユとスグリの先祖であるお面職人はその宝石を使ってオーガポンとトレーナーの仮面を作り、仮面を付けていれば山から下りて来られるようにしたそうです。
その宝石を狙ったともっこさまたちがオーガポンのトレーナーを襲い、怒ったオーガポンがともっこさまを倒したのですが、これが今の「ともっこさまが命を懸けて鬼を追い払ってくださった」という伝説に繋がったとのこと。
鬼であるオーガポンは何も悪くないということを知った主人公とゼイユですが、このことを話すと村八分のような状態になりかねない。
そしてスグリは真実を知るには早いかもしれないと祖父に言われ、ゼイユと主人公がこの秘密を隠し続けることになります。
ただスグリはこの話を隠れて聞いていたので、「主人公と姉が自分を除け者にしている」と思ってしまいました。
この後のオリエンテーションでも一緒に行動はするのですが、鬼をのけ者にしたともっこさまたちと主人公たちは同じことをしているとスグリに言われて気まずい空気に。
ポケモンは基本的に一本筋のストーリーを進めていくので、スグリに真実を話して仲直りするという分岐のようなルートは最初から存在せず、この辺りからプレイヤーとしてはかなり辛い展開でした。
オーガポンの仮面については宝石が一部欠けてしまっていたので、同じ宝石で直してあげようということに。
ここで向かったのが鬼が山の山頂にある「てらす池」。
名前がそのままなのもそうなのですが、初めて見たときやBGMが一部エリアゼロのものになっていると気付いた衝撃は忘れられません。
因みにここは青森県にある恐山の宇曽利山湖がモデルになっているようです。
実際に写真を見たのですが本当にそっくりなので、気になった方は是非見てみてください。
宇曽利山湖には「三途の川」があるのですが、それにちなんでか「てらす池の水を見ていると死んだ者に会える」という言い伝えがあるとのこと。
引率のブライア先生もテラスタルに関係する場所ということで、ここに来ていました。
この後スグリとバトルするイベントがあるのですが、主人公に負けたスグリはどこかへ行ってしまい、それと入れ替わりのようにともっこさまたちが何故か復活します。
最初から思っている人は多かったと思いますが、どう考えても言い伝えのような「正義のヒーロー」といった見た目とは程遠いですよね(笑)
復活したともっこさまたちはオーガポンに復讐しに行ったのですが、テラスタルの仮面を持っていないオーガポンが戦えるわけもなく。
ポケモンがいじめられる描写は初めてではないですが、それでもリアルなグラフィックで描かれると心が痛くなりますね。
因みにこの後主人公とゼイユでオーガポンをいじめていたともっこさまたちをボコすのですが、このときに「効果がいまひとつ」の技を間違ってサルのマシマシラにぶつけたら、マシマシラに「効いてねーよww」みたいな感じでめちゃくちゃ煽られたので久々にポケモンでイラっとしました(笑)
もちろん即刻高レベルポケモンでボコしてやりました。
碧の仮面を取り戻したオーガポンですが、仮面は残り三つあるので一緒に取り戻しに行くことになります。
新しい自撮り棒で撮影。
オーガポンってゆるキャラみたいで可愛いですよね。
ただ仮面を取り戻すイベントについては、スグリは「やることがある」と同行はしませんでした。
この「やること」というのが、鬼に対する村の誤解を解くこと。
主人公たちが仮面を全部取り戻す頃には、村の人たちはオーガポンへの誤解を改めていました。
こうして仮面がなくても自由にキタカミの里を歩けるようになったオーガポンですが、最終的には主人公と一緒にいたいと思うようになりました。
ただスグリは自分だってオーガポンと一緒にいたいということで、オーガポンをかけてバトル開始。
もちろん主人公が勝ち、オーガポンは主人公と一緒に旅をすることになりました。
スグリは主人公が勝つとわかってはいたけれど、あきらめきれなかったそうです。
その後テラスタルできる四つの仮面を操るオーガポンと力比べをした後、オーガポンを正式にゲット。
この前編のストーリーでは、スグリとはここでお別れとなります。
後編ではおそらくスグリがチャンピオンポジションで出るだろうとは思っていたのですが、まさかここまで気まずい空気のまま後編に突入することになるとは思っていませんでした。
ストーリーの最後で、ゼイユとスグリはイッシュ地方にあるブルーベリー学園に戻ることになります。
最初は「よそものは入れてあげない」とか言っていたゼイユですが、こちらはすっかり主人公と仲良くなりました。
ここで前編は終了です。
いろいろ考察のポイントはあるのですが、とにかくストーリーとしては「重かった」という印象でした。
もちろん主人公にとっては一夏の良い経験と思い出になったと思うのですが、プレイヤーとしてはスグリと完全には仲直りできていないエンドとなったので何とも言えない感じに(笑)
今までのポケモンのストーリーは「主人公と出会ったから仲間が助かった」という展開が多かったので、今回の「主人公と出会ってしまったから仲間がこうなった」という展開は今までのポケモンシリーズでは初めてだったんじゃないかと思います。
ポケモンの主人公が悲しそうな表情を何度もしているのを見るのもこれが初めてでした。
やっぱりSVのストーリーは本編に引き続き、DLCも凝っていますね。
この後の後編でいろんな伏線が回収されていくと思うので、とても楽しみです。
とにかくスグリくんと主人公は最初のときみたいに仲良く隣で笑い合ってほしいなと願っています。
まだ後編の配信までは少し時間がありますが、そこまでは新しく手に入れたポケモンたちや既存の旅パのポケモンたちと一緒にキタカミの里でゆっくり過ごしたいと思います。
次は「名探偵ピカチュウ」の発売となりますが、その頃には流石にもう少し過ごしやすい気温になっていると良いなあと。
キタカミの里での一夏は終わりましたが、ポケモンの秋はここからですね。